【教職員アンケート結果】大谷翔平選手から届いたグローブの使い方は?
MLB(メジャーリーグベースボール)のロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手が、2023年12月から2024年3月頃までに日本全国の小学校へ3つのジュニア用野球グローブを寄贈しました。対象となったのは、国公私立の小学校や義務教育学校、特別支援学校。
大谷選手からは、以下のようなメッセージも添えられました。
「私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。グローブを寄贈することで、子どもたちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしいと願っています。」
参考:PR TIMES
それぞれの学校では、大谷選手から届いたグローブがどのように使われているのでしょうか。全国の小学校の教職員に聞きました。
※このアンケートは、WEBアンケートサイト「フキダシ」内にある『みんなに聞きたいこと』に寄せられた投稿から作成されました。
アンケートの概要
■対象 :全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
■実施期間:2024年4月12日(金)〜2024年5月20日(月)
■実施方法:インターネット調査(実施時の設問はこちら)
■回答数 :30件
※グローブの寄贈対象となった学校(国公私立の小学校、義務教育学校、特別支援学校)の教職員の回答数は28件でした。
アンケート結果
設問1 大谷選手から届いたグローブの使い方は?
Q1. 大谷翔平選手から届いたグローブの使い方を教えてください。
誰でも自由に使えるようにしている
「お互い譲り合って使いましょう」と掲示し、子どもたちで自由に使えるようにしている。【小学校・教員】
当初は珍しさもあり、クラスの使用権を掛けてイベントを行ったりした。現在は普通に外遊びで使えるようにしている。【小学校・事務職員】
児童玄関に机を出して、置いてあります。誰でも使ってよいことになっています。【小学校・教員】
全校集会で大谷選手のメッセージとグローブを紹介した後、子どもたちに自由に使ってもらっています。授業参観の際には、児童玄関に大谷選手のメッセージとグローブを展示し、お家の方にも手に取って見て頂きました。【小学校・教員】
ルールを設けて使っている
学級ごとに1日交代で回す。職員室で貸し出し簿をつけて、使いたい子どもが借りに来て返却する。【小学校・教員】
職員室にて保管。休み時間に児童が借りにやってきて遊んでいる。野球やキャッチボールして遊んでいる。【特別支援学校・教員】
校長が使い方を子どもに書かせて、そのアイデアを採用した。校長がグローブ来た日に門でハイタッチ→順番にクラスで日替わり使用→休み時間に日替わり使用→職員室保管で休み時間に使いたい人が使う。上記のような流れ【小学校・教頭】
児童に紹介した後、定位置で保管。貸出の要求があった時に、貸し出す。【小学校・教頭】
前任校は、全校児童数が48名の小さな学校だったので、曜日で使用できる学年を決めて、使って貰っていました。「野球やろうぜ」の文も学校だよりで、保護者に紹介しました。【小学校・教頭】
臨時の児童会が開かれ、子どもたちの意見により各学年で使える時間を決めて使うことになりました。【小学校・教員】
始めに校長から全児童に大谷さんの思いと使い方ルールを説明。職員室入ってすぐの棚に置き、休み時間や放課後、使いたい児童が「大谷グローブ貸してください」と職員に言って借りていくシステム。【小学校・職員】
全て子どもに委ねました。子どもたちがルール等を決め、活用しています。【小学校・校長】
保管、もしくは展示されている
展示されています。【特別支援学校・教員】
全校で贈呈式をして以降は、倉庫に入ったままです。誰も触れることがありません。【小学校・教員】
各学級での鑑賞、全校集会でのキャッチボールパフォーマンス。その後、玄関のガラスケース等で展示。【特別支援学校・教員】
職員室隣の会議室にしまわれています。【小学校・教員】
クラブ活動で使っている
一度全校児童が触る機会をつくってからは、クラブ活動のソフトボールクラブで活用している。【小学校・教員】
使い方は検討中
各クラスに回して全校児童が見た。その後は、まだ検討中。【小学校・教員】
使い道については校内でも迷っています。まずは全クラスに回覧しました。その後は授業で活用できるよう、以前からあったグローブと一緒にしまうことになると思います。【小学校・教員】
設問2 あなたが思っていることや考えていることは?
Q2. 上記の内容に関連して、あなたが思っていることや考えていることを教えてください。
寄贈してもらえてよかった
子どもたちが工夫して使っているので問題ない。野球人気が復活し、競技人口も増えたと思う。【小学校・教員】
遊び道具として学校は助かっている。どんどん遊んでくれたらよい。【特別支援学校・教員】
少しオモチャっぽいグローブでしたが、北海道少年野球協会から、このグローブにあったボールが寄贈されて、楽しく遊べるようになり、とても良かったです。【小学校・教頭】
教師が使い方等を決めるのではなく、子どもたちがルール等を自分で決める。だから、子どもたちなりに様々な配慮をして、納得して使っています。【小学校・校長】
子どもへの贈り物なので、子どもが使い方を考えるのは必須だと思う。クラスで考えても担任の話し方によって、想いや受け取り方はバラバラになる。だから、校長が子どもに聞くのはベストなやり方だと思った。【小学校・教頭】
使いたい児童が使いたいタイミングで使い、喜んでいるので、うまく活用できていると思う。【小学校・職員】
今まで野球道具を触ったことがなかった子たちにも触れてもらえる機会になったので、グローブをいただけたことはよかったと思っています。【小学校・教員】
使い方に悩んでいる
決して悪い取り組みではないが、数が少ないため、どういう使い方をすればよいか悩む。【小学校・教員】
大谷選手が望むような野球に触れたことのない子どもには野球の楽しさが届いていないが、大規模校で休み時間に運動場でのキャッチボールは危険が伴うため判断が難しい。【小学校・教員】
趣旨はありがたいですが、特別支援学校での活用は難しいなと思っています。【特別支援学校・教員】
規模が大きければ大きいほど、活用が難しい。大谷選手からもらった!とその時はみんな喜んでいましたが、扱いにくいのが現状です。【小学校・教員】
グローブの数が足りない
数が少ないから遊びに使うには足りない。いっそのこと1つにして、学校で飾る方がこちらの負担が少なくて良かった。【小学校・教員】
学校にグローブの絶対数が少なく、届いたグローブもサイズが違うこともあり、あまり活用されるシーンが少ない。グローブを追加で買う予算がなく、悩むところではある。野球は身近になったかもしれない。【小学校・事務職員】
小学校では35人で1クラスなので、4チーム18個のグローブがなければできない。だけど、1校に3個だけ配られても正直扱いに困る。また、グローブの質も3年持つの?程度のひどいもの。【小学校・教員】
広報活動の一つだと感じている
大きな広報活動に学校が巻き込まれたなと感じています。相手が「大谷選手」ということで、大きな声で不満を挙げる人は少ないかもしれませんが、学校現場を広告活動の場にすることには疑問があります。【小学校・教員】
まとめ
グローブの使い方として最も多かったのは、「休み時間に子どもたちが自由に使えるようにしている」という回答でした。貸し出しの際のルールを設けている学校もあるようです。グローブの使い方については、児童同士で話し合って決めている学校もあり、教育的活動にもつなげている様子が伺えました。また、少数ではありましたが、普段は使わず展示したり保管したりしている学校もあるようです。
大谷選手からのグローブ寄贈を通して、児童が野球に関心を持つきっかけになったことや遊びの幅が広がったことについては肯定的な意見が多く集まりました。一方で、学校規模が大きいほど使い方に悩んだり、特別支援学校では活用が難しいという声も寄せられました。
【このようなアンケートを作成したいと思った方へ】
「フキダシ」は、現役の教職員の方が無料で登録できるWEBアンケートサイトです。このアンケートは、WEBアンケートサイト「フキダシ」内にある『みんなに聞きたいこと』に寄せられた投稿から作成されました。投稿内容をもとに定期的にアンケートを作成しますので、フキダシでアンケート化してほしい話題がありましたら、ぜひユーザー登録をして投稿してください!
▼ 自由記述の回答一覧は、以下よりダウンロードしてご覧ください。 ▼
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メガホン編集部