学校をもっとよくするWebメディア

メガホン – School Voice Project

学校をもっとよくするWebメディア

【教職員アンケート結果】取り組みを見直す動きも。学校の運動会、どう思う?

  • メガホン編集部

近年、学校の運動会(体育的行事)の形やあり方が変化しています。以前はどの学校でもよく見られていた整列・行進・早朝練習や組体操などの取り組みも、実施の方法が見直されている例もあります。運動会(体育的行事)についてのあなたの考えを聞かせてください。

※このアンケートでの運動会(体育的行事)は、中学校や高等学校における体育祭・運動祭・スポーツフェスティバル等の行事を含みます。

アンケートの概要

■対象  :全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
■実施期間:2022年11月11日(金)〜2022年12月5日(月)
■実施方法:インターネット調査
■回答数 :62件

アンケート結果

設問1 運動会で実施している内容は?

Q1. 勤務校で行っている運動会(体育的行事)の各内容の実施状況を教えてください。(複数選択可)

小学校では、現在実施している内容の中で最も多かったのは「保護者の観覧」で、92%の人が選択。次いで、多かったのは、「団体演技」(72%)、「チーム(紅白等)分け」(69%)でした。逆に実施していると選択した人が少なかった内容としては、「1日を通しての開催」と「保護者や地域住民の参加」で、6%。次いで少なかったのは、「組体操」(11%)でした。また、コロナ禍以前には実施しておらず現在は実施されている内容では「保護者の観覧」(39%)、コロナ禍以前は実施していたものの現在は実施されていない内容では「1日を通しての開催」(89%)との声が多く集まりました。

中学校では、現在実施している内容の中で最も多かったのは「開会式・閉会式 」と「整列」で、全員が選択。次いで、多かったのは「点数・順位付けによる競争」と「保護者の観覧」(89%)でした。逆に実施していると選択した人が少なかった内容としては、「組体操」で、0%。コロナ禍以前に実施していた学校は28%。組体操の危険性については以前から指摘されており、コロナ禍をきっかけに取りやめる学校があったことが推測できます。次いで実施が少なかったのは、「保護者や地域住民の参加」(17%)、「行進」(23%)でした。また、コロナ禍以前には実施しておらず現在は実施されている内容では「開会式・閉会式」「整列」(39%)、コロナ禍以前は実施していたが現在は実施されていない内容では「保護者や地域住民の参加」(67%)と答える回答が多く集まりました。

設問2 運動会で実施する必要がある内容は?

Q2. 運動会(体育的行事)において、下記の内容は本来実施する必要があると思いますか。あなたの考えを教えてください。

小学校では、「やった方がよい」と答えた人が最も多かったのは、「保護者の観覧」で61%の人が選択。次いで多かったのは、「開会式・閉会式」(44%)、「全学年参加での開催」(39%)でした。逆に「やらない方がよい」と答えた人が最も多かったのは「体育の授業時間以外の練習」で86%の人が選択。次いで多かったのは、「1日を通しての開催」(72%)、「組体操」(67%)でした。

「団体演技」と「チーム(紅白等)分け」は約70%の人が、設問1で「実施している」と回答していたのに対し、「団体演技」は22%、「チーム(紅白等)分け」は33%の人が「やらない方がよい」を選択しました。

中学校では、「やった方がよい」と答えた人が最も多かったのは、「全学年参加での開催」で50%の人が選択。次いで多かったのは、「保護者の観覧」「開会式・閉会式」(44%)、「点数・順位付けによる競争」「チーム(紅白等)分け」(39%)でした。逆に「やらない方がよい」と答えた人が最も多かったのは「組体操」で94%の人が選択。次いで多かったのは、「進行」(89%)、「旗やクラスTシャツなどの制作」「1日を通しての開催」(72%)でした。「整列」は全員が、設問1で「実施している」と回答していたのに対し、31%の人が「やらない方がよい」を選択しました。

設問3 運動会(体育的行事)についての考え

Q3. 勤務校で行っている運動会(体育的行事)について、あなたの考えを教えてください。(プログラムの内容、当日までの準備、当日の運営、そもそもの在り方について、など)(任意)

当日までの準備に関する主な意見

小学校なので、表現があるが、見栄えや保護者の期待、教師の思いのため、練習日程以上の練習をする教員がいて、そこには疑問を感じている。【小学校・教員】

開会式や閉会式を「きちんと」やるために、貴重な時間を使って練習はいらないと思います。昼休みや放課後を使っての練習は、教師の負担となるだけでなく、参加したくない生徒まで強制されているような雰囲気があるのでよくないと思う。【中学校・教員】

9月に入って早々に、体育祭の準備や練習でまともに授業が進んだためしが無い。また、夏休みから教師は準備に追われるため、長期休みが休みとして機能していない。体育教師は「当然のもの」として捉えているが、教師の身体的、心理的負担を完全無視したやり方で、このような教師がいては昨今の採用試験倍率の低下も「そりゃそうなるよな」という印象だ。【中学校・職員】

まず基本的に学校行事なのに対して、体育科職員の負担が大きすぎる。勤務時間も朝も放課後も超過するのは当たり前となってしまっている。体育祭は学生にとって大切な思い出となり、教育的な意義もあるかと思うが、その体制をどうしていくのか考えるべきである。【高等学校・教員】

プログラムの内容についての主な意見

保護者は今までの運動会を求めている。リレーがあって、団体競技があって、表現ダンスがあって。それに応えたい先生もいる。でも、キャパオーバー。暑い春や秋では観覧も練習も厳しい。無謀である。【小学校・教員】

クラス対抗を廃止し、その日限りのチームを結成しても良いと思う。インクルーシブ視点から従来の競技内容を、誰でも参加可能なものに見直していくべきである。【中学校・教員】

コロナで組体操やダンスがなくなって、生徒も教員も負担が減った。特に困ることもないので、今後もなくてよい。入場行進も簡素化されたが、全く問題はない。できるだけ練習は少なく、運動が苦手な生徒も楽しめるよう、生徒が作る体育祭が好ましい。【中学校・教員】

当日の運営についての主な意見

学年を半分に分けて、1,3,5年生が外で運動会をしている間、残りの学年は教室でオンラインで参加。盛り上がりに欠けるし、全学年が外で直接応援しても良いのではないかと感じた。【小学校・教員】

コロナ禍以前は、多くの種目に時間をかけて1日かけて実施をしていた。しかし、プログラムをなど必要最低限度の内容に精選していき、半日で終わることができている。今更、プログラム内容をコロナ禍まで戻す必要はないのではないか。そうすることで、準備や当日の運営などのコンパクトにでき、必要以上の仕事を作る必要もないと思う。【中学校・教員】

運動会(体育的行事)のあり方についての主な意見

体育科の目標は、生涯通して運動に親しむことが挙げられています。運動会で体育嫌いになってしまう子が少なからずいるのであれば、目的から問い直し、どのような運動会を作っていくのかを子どもの意見も交えながら話し合い、作り変えていく必要があると思います。【小学校・職員】

保護者として、子どもが思い切り体を動かしている姿が見られれば十分だなと思うが、学校は厳密な競争や得点配分、整然とした集団行動をとても重視していると感じる。そうさせている社会の目は、本当にあるのだろうか。子どもと保護者と一緒にどんなことをしたいか、見たいかを話しあえるといいのかもしれない。しかし、そういう根本から考えるだけの余力が学校には無いことが大きな問題なのだろう。【小学校・教員】

まとめ

コロナ禍により、多くの学校でこれまで実施してきた内容を変更せざるを得ない状況がありました。設問1では「コロナ禍以前は実施していたが現在は実施せず」を選択した人がそれぞれの項目で目立ちました。「1日を通しての開催」や「行進」、「保護者や地域住民の参加」は、コロナをきっかけに実施しなくなった学校が比較的多いようです。

回答者の意見を見ると、小中学校ともに「保護者の観覧」や「開会式・閉会式」はやった方がよいという声が多く集まりました。運動会のあり方を問う声も多く、子どもたちが楽しんだり話し合ったりすることの重要性を訴える意見もありました。また、教員の立場では、準備や当日の運営への負担が大きく、コロナ禍で簡素化されたことで負担が減ったという声が目立ちました。


▼ 自由記述の回答一覧は、以下よりダウンロードしてご覧ください。 ▼

アンケート資料ダウンロード 申し込みフォーム

* 記入必須項目

■お名前*
■メールアドレス*
■立場*
■データの使用用途*
■ご所属
■教職員アンケートサイトフキダシへの登録を希望する
※対象は教職員の方のみです。
■メガホンの運営団体School Voice Project への寄付に興味がある

教職員WEBアンケートサイト

メガホンの記事は、教職員の方からの声をもとに制作しています。
教職員の方は、ぜひ声を聞かせてください。
教職員WEBアンケートサイト「フキダシ」について詳しく知りたい方はこちら

メガホンの記事は、
教職員の方からの声をもとに制作しています。
教職員の方は、ぜひ声を聞かせてください。
教職員WEBアンケートサイト
「フキダシ」について詳しく知りたい方はこちら

メガホン編集部

NPO法人School Voice Project のメンバーが、プロやアマチュアのライターの方の力を借りながら、学校をもっとよくするためのさまざまな情報をお届けしていきます。 目指しているのは、「教職員が共感でき、元気になれるメディア」「学校の外の人が学校を応援したくなるメディア」です。

関連記事・コンテンツ

記事