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【教職員アンケート結果】多い? 少ない? 夏休みの部活の活動量調査

  • メガホン編集部

夏休みは大会も多く、部活動が活発に行われる時期でもあります。生徒にとってはさまざまなことが学べる経験になる一方で、「活動量を減らすべき」という意見もあります。実際に部活動の顧問をしている教職員は、夏休みの部活動についてどのような意見を持っているのでしょうか?夏休み中の部活動の実態と、教職員の考えを聞きました。

アンケートの概要

■対象  :全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
■実施期間:2022年8月19日(金)〜2022年9月12日(月)
■実施方法:インターネット調査
■回答数 :51件

アンケート結果

設問1 夏休み中の部活動は週何日?

Q1. この夏休み、あなたが担当している部活動は、週何日程度活動していますか? もっとも近いものをお選びください。(お盆期間等を除きます)

週4日以上活動していると回答したのは、中学校では約8割、高校では約5割でした。文化部と運動部を比べると、運動部の方が活動日が多い傾向があることがわかりました。

スポーツ庁が2018年3月に策定・公表した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」では、中学校での運動部活動については、平日の活動時間を2時間程度、休養日を週2日以上設けること等が示されています。また、高校における運動部活動については、「本ガイドラインを原則として適用」し、その際、「多様な教育が行われている点に留意する」こととされています。

参考「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン FAQ」(スポーツ庁,2022年9月21日参照)より

設問2 夏休み中の部活動は毎日何時間?

Q2. この夏休み、あなたが担当している部活動は、毎日何時間程度活動していますか? もっとも近いものをお選びください。(お盆期間等を除く)

1日の活動時間が2時間以上4時間未満と回答したのは、全体の約7割でした。校種や部活動の種類による活動時間の大きな差は見られませんでした。

2時間以上4時間未満が最も多い理由としては、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」で定められている平日の活動時間が2時間程度とされているために、その基準に合わせて設定されていることが推測できます。また、自治体によっては休日の部活動が3時間以上になる場合は特殊勤務手当が支給されるため、その規定に合わせて活動時間が設定されている可能性もあります。

「1日4時間以上」の項目を選んだ回答者は6人全員が、活動日数が週4日以上であり、「1日2時間未満」の項目を選んだ回答者2人は、ともに活動日数が2日以下でした。このことから、週の活動日数が多いほど、毎日の活動時間も長い傾向があることがわかります。

設問3 夏休み中の部活動、多い? 少ない?

Q3. 夏休みの活動日数・時間数についてあなたはどう感じていますか? もっとも近いものをお選びください。

「多すぎる」「多い」を選んだ方の主な意見

夏休み中に教職員の打ち合わせや研修をしたら学期中の会議の負担が減るのですが、多くのクラブが日々練習や対外試合、大会に行くので、学校の教職員がすべて揃うことはありません。【中学校・教員・野球部、囲碁将棋・副顧問】

制度としてガイドラインはあっても、運動部や強い部活の担当になると、保護者の期待もあり、簡単に活動時間を減少させるコトに抵抗がある。【中学校・教員・バスケットボール・主顧問】

ほぼ毎日、熱中症のような症状の生徒が出ている。現在、合同チームで活動しているが、主顧問の相手チームの先生が異常な量の練習日を設定している。こちらは副顧問の立場なので話ができない。【中学校・教員・野球・副顧問】

自分が経験しておらず、また興味のないものに対しては多いということです。競技をする、競技をみる(観戦する)ことと、競技を教えることは全く違うと思います。【中学校・教員・剣道・副顧問】

大会やコンクールを控える生徒には大切な時間だが、指導をしていると他の業務ができないため。【高等学校・教員・演劇、ダンス・副顧問】

平日ほぼ毎日活動しており、この猛暑の中ここまでやるのは健康的にも良くないと思う。【高等学校・教員・卓球・主顧問】

小学校です。部活動がある自治体である。担当教員間での意識の差があり、練習をやりたい教員に引っ張られる形で練習かどんどん増えていく。【小学校・教員・サッカー・副顧問】

夏休みに高体連や協会主催の大会が行われるので、休みたくてもやらざるを得ない。【高等学校・教員・バレーボール・主顧問】

「ちょうどよい」を選んだ方の主な意見

2週間くらい休みがあったので、リフレッシュ休暇にはちょうど良かったです。【中学校・教員・バドミントン・副顧問】

今年から気温の上昇や、働き方改革などを考慮した結果、休みを増やしました。教員も生徒ものびのびできているも思います。【高等学校・教員・ソフトテニス・主顧問】

夏休みの部活動が「多すぎる」「多い」と感じている方は、全体の約7割でした。中学校の教職員の方がその割合が高く、高校の教職員では半数が「ちょうどよい」と回答しました。また、年代が下がるにつれて、「多すぎる」「多い」を選ぶ方の割合が高まる傾向がありました。

多いと感じる理由としては、自身が経験していない競技の指導をすることへの負担や、新学期に向けた準備が十分にできないことなどがあがっていました。「ちょうどいい」と回答した方は長期休暇が取れていたり、教職員や保護者、生徒との話し合いを通して活動量を調整していることが影響しているようです。

設問4 長期休み中の部活動、どう思う?

Q4. 長期休み中の部活動の在り方について、あなたの考えをお書きください。(任意)

活動量の減らす、もしくは、学校での部活動をなくす

大会の規模や回数を少なくしてほしい。ノークラブデーなどをつくり、教職員で話し合いができる時間を確保したいです。【中学校・教員・野球、囲碁将棋・副顧問】

基本的になしでよい。昨年、一昨年とコロナ感染の広がりの影響で夏休みは活動禁止だったが、それで夏休み期間中は他の業務に集中できた。それでも時間が足りないくらいであった。【中学校・教員バレーボール・主顧問】

平日は週3日以内、土日は原則休養日にし、冠大会や各種イベントを大幅に削減すべきだと思います。【中学校・教員・陸上競技・副顧問】

多様な経験ができる社会教育として地域部活動があり、子どもの自由選択で参加できる仕組みがあれば、学校としての部活動はなしでよいのではないか。【中学校・教頭】

部活は負担が大きいので、夏の活動や宿泊を伴う大会も含めて民間委託すべきだ。【特別支援学校・教員・卓球・副顧問】

熱中症などのリスクに配慮した運営をする

そもそも部活動自体を学校からいち早く切り離さないと、いずれ熱中症で死んでしまう生徒が出るかもしれない恐怖がここ数年、常に付きまとっている。【中学校・職員・野球・副顧問】

気温が高くなっているなかで、夏休み期間中の部活動は熱中症のリスクも高まっています。屋外の大会や練習は難しくなっているのではないでしょうか。【高等学校・教員・放送・主顧問】

部活指導以外の業務に取り組む時間を優先する

部活動の練習や試合があるために、必要な研修や教材研究の時間が取れないのは本末転倒のような気がする。【中学校・教員・バレーボール・副顧問】

夏休みに部活を半日やると、もう半日は仕事をする体力がなくなるので、やはり日数は多くない方が良いと考えます。【高等学校・教員・ソフトテニス・主顧問】

部活動のあり方について、見直し続ける

子どもの居場所づくりとしては大事だと思う。けど、平常時になかなか休めない現状から考えると、教師のリフレッシュに充てるべき時間だと思う。在り方の正解はなくとも、在り方を見直し続ける必要はあると思う。【中学校・教員・バドミントン・副顧問】

チーム事情(目標や地域の熱量、生徒や保護者の要望等)が異なるので、それぞれに応じた在り方を模索するべきだと思います。【高等学校・教員・剣道・主顧問】

暑い夏を乗り越えたら体力がつくとか言う意見もあるが、本当にそうなのか。そうだとしてもそこまで頑張る必要があるのか。【高等学校・教員・ソフトテニス・主顧問】暑い夏を乗り越えたら体力がつくとか言う意見もあるが、本当にそうなのか。そうだとしてもそこまで頑張る必要があるのか。【高等学校・教員・ソフトテニス・主顧問】

児童生徒の主体性を重視して活動する

チームづくりをする上では大切な期間になるが、基本個人でやる競技についてはやりたいやりたくないは分かれても当然。やりたい子だけやればいい。【中学校・教員・剣道・副顧問】

生徒が練習日や時間を決めて顧問等に提案し、それを顧問等の予定とすり合わせた上で練習日や時間を決めることが本来の姿だと考えます。【高等学校・教員・吹奏楽・主顧問】

夏休み中の部活動を「減らすべき」、もしくは「外部に委託するべき」という声が最も多く集まりました。その理由としては、他の業務に支障が出ていることや、猛暑の中の活動の危険性などがあがっていました。一方で、児童生徒の健康管理や居場所の確保の観点から、部活動の意義はあるのではないかという声もありました。


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メガホン編集部

NPO法人School Voice Project のメンバーが、プロやアマチュアのライターの方の力を借りながら、学校をもっとよくするためのさまざまな情報をお届けしていきます。 目指しているのは、「教職員が共感でき、元気になれるメディア」「学校の外の人が学校を応援したくなるメディア」です。

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