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【教職員アンケート結果】コロナ禍3年目、児童生徒たちはどう変わった?

  • メガホン編集部

「コロナ禍」といわれるようになって3年目の春を迎えました。この2年間で、児童生徒たちの学力や健康状態の変化については各種調査が出ていますが、実際の学校生活での様子はどのように変わったでしょうか。現場の教職員の方から見た「児童生徒の姿」を聞きました。

アンケートの概要

School Voice Project では、WEBアンケートサイト「フキダシ」に登録する教職員の方を対象に、コロナ禍3年目、児童生徒たちはどう変わった?についてアンケートを取りました。

■対象:全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
※コロナ禍以前の児童生徒たちの状況をご存知の教職員の方を対象としたアンケートです。
■実施期間:2022年4月29日(金)〜2022年5月22日(日)
■実施方法:インターネット調査
■回答数:33件

アンケート結果

コロナ禍で子どもたちはどう変わった?

Q. コロナ禍以前と比べて、児童生徒たちが変わったなと思う場面や様子、児童生徒たちから聞こえてきた気になる声を教えてください。

行動面の変化

タブレットを使って、資料の作成やアンケートの作成をして、係活動をするようになった。ノートと同じように、タブレットを使えるようになった。授業中に関係ないサイトを見ている児童がいる。【小学校・教員】

生徒の委員会活動で、生徒から「コロナ対策」が活動案として出てくる。(例:給食委員から「黙食を徹底しよう」、保健委員から「人のいるところではマスクをつけよう」といったポスター作成など)【中学校・教員】

昼食時がとても静か…(黙食のため)
やたらと消毒したがる
部活動の加入率が低下(理由は不明)
不登校生が増加
不登校生がイキイキしている【中学校・教員】

給食の増減を制限するようになってから、食べ残しが多くなった。外で遊ぶ時間が減り、スクリーンタイムが増え、生活習慣に乱れが生じている子どもが増えた。【小学校・教員】

特に音楽、合唱、器楽を行う機会が減っています。学習発表会では、合唱と合奏をすることは当たり前でしたが、できません。リコーダーを演奏するスキル、特別楽器(アコーディオンや打楽器等)を経験することがなくなっています。【小学校・教員】

マスクをずっとつけること。いつでも静かにしないといけないこと。切り替えるということが難しくなってきているし、何かを全力で取り組むことがない教育現場で子どもたちのまじめに取り組む姿勢や青春を感じられない。【小学校・教員】

心理面の変化

マスク依存の生徒が増えた。熱中症等の問題で、学校内で外すべき機会があっても頑なに外そうとしない生徒がいる。感染不安というよりは、顔を見られたくないという生徒の方が多い。【中学校・教員】

普段からマスクをつけていることで精神的に安心を得られる児童生徒が、皆で同じ格好が出来て、助かるようである。【中学校・教員】

行事等の自分でチャレンジする経験が少なくなり物事に対して自信がない気がする。学校に行っている意味は何かわからなくなると聞いた時もある。【高等学校・教員】

コミュニケーション力低下

コミュニケーション力が落ちている。体力が落ちている。密になれない、人との接触を避けなければならないなどの環境が悪影響を与えているように感じる。コロナ禍でどこにも行けず、家の中ではYou Tubeやオンラインゲームにのめり込んでしまい、様々な経験が無い子どもが増えているように感じる。外遊びにしても見たことない、やったことないなど多々…。遠出もできず、社会経験が不足しているようにも感じる。【小学校・教員】

話し合いの力が落ちたと感じます。対話を避けてきたので当然でしょう。司会はできる子だけの役になり、小グループでは、なかなか話し合いができません。ICTで意見を共有、交流はできても深められないのです。【小学校・教員】

今年久しぶりに1年生の担任になりました。初めての給食の日、別々の保育園や幼稚園から来た子たちが、そろって一斉に黙食している姿にびっくり!ああ、どの園でも本当に必死の黙食指導を行っていたんだなと思いました。そして、就学前の子たちが笑っておしゃべりもできずに食事をしていたかと思うと切なくなりました。小中高でも、コロナ禍以前ならわいわいガヤガヤ笑いながら食事をしていた時間がなくなり、やはり以前より関係が希薄になった感じがします。授業中もそうですが、ペアやグループで話をしないように指導されたり、歌を歌ってはダメという指導をされたりした結果、全体として発言慣れしてない子が増えている気がします。一方で表現力の重視と言われてもなあと思います。【小学校・教員】

ネットトラブルの増加

電話、メールなどのSNSを使用する時のルールが守られてない。【特別支援学校・教員】

マスクで顔が見えにくいのか、喧嘩などのトラブルは少なくなった。ただ、SNSや携帯関連のトラブル増えたように思う【中学校・教員】

身体機能の低下

体育で、2人組や複数人で行う活動をさせると下手だなと感じた。密になる活動を減らして、ボール運動が多くなったせいか、体育の苦手な子はとことん体育が嫌になっている。【小学校・教員】

虫歯、近眼傾向の子が増えた。【小学校・校長】

身体が弱くなったと思います。したがって、子どもたちがたくさん運動できて元気になれるような方策が必要だと思います。ただし、今後は「体育会系の指導」は有効ではないと思います。無理にしめつけると、かえって逆効果になると思います。【中学校・教員】

変化なし

もはや大きな変化はないのではと思う。メディアで言うほど生徒は不満を漏らしていないし、現状を受け入れていると思う。【中学校・教員】

まとめ

感染症対策に伴う給食等での制限やマスク着用の指導によって、行動面だけではなく心理面への影響も多くみられたようです。特に、マスクを着用することが安心感につながり、「マスクを外すことへの抵抗感を感じている児童生徒がいる」という声が目立ちました。

その他、発表や話し合いの活動が減ったことによるコミュニケーション能力の低下、体育指導に制限が出た影響による体力低下を心配する声もありました。また、GIGAスクール構想で、タブレットなどの活用が進んだ時期との重なりもあり、ネットトラブルの増加、視力の低下への指摘も見られました。

一方で、「大きな変化はない」という声もありましたが、現状を受け入れている様子や、生徒児童の様子を「仕方ないと受け止めている」「諦めが早い」と表現する声もいくつか見られたことから、各種調査では見逃している課題があることも想像できます。



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メガホン編集部

NPO法人School Voice Project のメンバーが、プロやアマチュアのライターの方の力を借りながら、学校をもっとよくするためのさまざまな情報をお届けしていきます。 目指しているのは、「教職員が共感でき、元気になれるメディア」「学校の外の人が学校を応援したくなるメディア」です。

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