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学習指導要領改訂論議を現場にひらく #4|オンラインLive配信

  • 51分

現在、文部科学省では、次期学習指導要領の改訂に向けた議論が目下進行中です。諮問内容は大切な項目が目白押しで、事務局提案も積極的かつ踏み込んだものが多く、委員の方々の議論も熱のこもったものになっています。また諮問内容が分かりやすくビジュアライズされて発信されたり、こどもの声を聞く取り組みが行われるなど、今までにないチャレンジもなされ、文科省の本気度の高さを感じるものになっています。

一方で、実際にその学習指導要領を使って授業を行うのは学校現場の教員です。その声が議論に十分に反映されているかという点においては、まだ改善の余地があるとも感じています。学習指導要領が諮問で出された課題を真に解決するものになるためにも現場の声を活かすことは重要だと考えています。

そこで!私たちSchool Voice Project は日々子どもたちと向き合う教員自身が、学習指導要領の改訂について理解を深めつつ、自らの意見を持ち、それを交わし合い、文科省を含め広く社会に向けて発信できる場と機会をつくりたいと考え、「学習指導要領改訂論議を現場や社会にひらくPJ(略称:ひらP)」を立ち上げました。

オンライン配信の目的

日々子どもたちと向き合う現場の先生たちが・・・
①学習指導要領の改訂の議論の中身に関心を持てるきっかけをつくること
②自分の意見を表明する土台として、内容を理解しやすいようにサポートすること
③他の教職員や立場の異なる関係者の話を聞き、多様な視点で考える材料を提供すること

登壇者

Guest:奈須正裕さん 
上智大学総合人間科学部教育学科教授
国立教育研究所、立教大学などを経て、現職
専門は教育心理学、教育方法学
中央教育審議会教育課程部会長
主な著書に「個別最適な学びと協働的な学び」(東洋館出版社)「『少ない時数で豊かに学ぶ』授業のつくり方」(ぎょうせい)など

聞き手:
上條正太郎さん
新潟県公立小学校教員。子どもたちとの関係づくりについて考えながら、学級経営について研究をしています。

豊田哲雄さん

大阪府小学校教員。大阪府の公立小学校で、子どもの権利を大切にした学級づくりに取り組んでいる。『学び合い』や自由進度学習、サークル対話、探究などの実践を通して、子ども一人ひとりの多様な在り方が尊重される場を模索してきた。近年は「アジール」や「ケア」の概念を手がかりに、自身の教育実践を再解釈しながら、言語化・記録する試みを続けている。