学習指導要領改訂論議を現場にひらく #3|オンラインLive配信
現在、文部科学省では、次期学習指導要領の改訂に向けた議論が目下進行中です。諮問内容は大切な項目が目白押しで、事務局提案も積極的かつ踏み込んだものが多く、委員の方々の議論も熱のこもったものになっています。また諮問内容が分かりやすくビジュアライズされて発信されたり、こどもの声を聞く取り組みが行われるなど、今までにないチャレンジもなされ、文科省の本気度の高さを感じるものになっています。
一方で、実際にその学習指導要領を使って授業を行うのは学校現場の教員です。その声が議論に十分に反映されているかという点においては、まだ改善の余地があるとも感じています。学習指導要領が諮問で出された課題を真に解決するものになるためにも現場の声を活かすことは重要だと考えています。
そこで!私たちSchool Voice Project は日々子どもたちと向き合う教員自身が、学習指導要領の改訂について理解を深めつつ、自らの意見を持ち、それを交わし合い、文科省を含め広く社会に向けて発信できる場と機会をつくりたいと考え、「学習指導要領改訂論議を現場や社会にひらくPJ(略称:ひらP)」を立ち上げました。
オンライン配信の目的
日々子どもたちと向き合う現場の先生たちが・・・
①学習指導要領の改訂の議論の中身に関心を持てるきっかけをつくること
②自分の意見を表明する土台として、内容を理解しやすいようにサポートすること
③他の教職員や立場の異なる関係者の話を聞き、多様な視点で考える材料を提供すること
登壇者
Guest:澤田真由美さん
(株)先生の幸せ研究所 代表取締役。
学校専門コンサルタント。2015年に小学校教員から独立し『先生の幸せ研究所』設立。自然で幸せな世の中を学校から創るべく、学校等におけるコンサルティング・講演等を行う。
中央教育審議会初等初等中等教育分科会・教育課程企画特別部会等で委員を務める。
『「幸せ先生」×「お疲れ先生」の習慣』(明治図書)/「自分たちで学校を変える!教師のわくわくを生み出すプロジェクト型業務改善のススメ」(教育開発研究所)他
聞き手:山本智子さん
大阪府公立小学校教員。NPO法人School Voice Project 理事・ホワイトボード・ミーティング®︎認定講師。
民間企業で13年勤務した後、通信教育で教員免許を取得。ちょんせいこ氏・岩瀬直樹氏の 信頼ベースの学級づくりを学ぶ。東日本大震災のボランティアに参加の際、子どもたちが学校に来ることは「当たり前ではない」ことを被災地に何度も訪れる中で確信していく。東日本大震災以降、苫野一徳氏、赤坂真二氏、金天竜氏などから学校や教師の在り方を学ぶ。令和3年度より上越教育大学大学院、赤坂真二氏のもとで学級営や集団づくり・人間関係づくりについて学ぶ。多様な子どもたちが、互いの自由を尊重しあい、共同体感覚を育むことを大切にしながら、ゆるやかな学級づくりを行う。