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学習指導要領改訂論議を現場にひらく #2|オンラインLive配信

  • 52分

現在、文部科学省では、次期学習指導要領の改訂に向けた議論が目下進行中です。諮問内容は大切な項目が目白押しで、事務局提案も積極的かつ踏み込んだものが多く、委員の方々の議論も熱のこもったものになっています。また諮問内容が分かりやすくビジュアライズされて発信されたり、こどもの声を聞く取り組みが行われるなど、今までにないチャレンジもなされ、文科省の本気度の高さを感じるものになっています。

一方で、実際にその学習指導要領を使って授業を行うのは学校現場の教員です。その声が議論に十分に反映されているかという点においては、まだ改善の余地があるとも感じています。学習指導要領が諮問で出された課題を真に解決するものになるためにも現場の声を活かすことは重要だと考えています。

そこで!私たちSchool Voice Project は日々子どもたちと向き合う教員自身が、学習指導要領の改訂について理解を深めつつ、自らの意見を持ち、それを交わし合い、文科省を含め広く社会に向けて発信できる場と機会をつくりたいと考え、「学習指導要領改訂論議を現場や社会にひらくPJ(略称:ひらP)」を立ち上げました。

オンライン配信の目的

日々子どもたちと向き合う現場の先生たちが・・・
①学習指導要領の改訂の議論の中身に関心を持てるきっかけをつくること
②自分の意見を表明する土台として、内容を理解しやすいようにサポートすること
③他の教職員や立場の異なる関係者の話を聞き、多様な視点で考える材料を提供すること

登壇者

Guest:野口晃菜さん 
インクルーシブ教育・インクルージョン研究者/博士(障害科学)/一般社団法人UNIVA 理事/
小学校6年生の時にアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。高校卒業後に日本へ帰国、筑波大学にて多様な子どもが共に学ぶインクルーシブ教育について研究。小学校講師を経て、障害のある方の教育と就労支援に取り組む株式会社LITALICOの執行役員・研究所長として、インクルージョンのための自治体・学校との共同研究、少年院・刑務所との連携などに取り組んだのち、一般社団法人UNIVAの立ち上げに参画、理事に就任。
経済産業省「産業構造審議会教育イノベーション小委員会」、文部科学省「教育課程企画特別部会」、東京都「生涯学習審議会」等、政府・自治体の委員多数。日本ポジティブ行動支援ネットワーク理事、日本LD学会国際委員など。
著書に「差別のない社会をつくるインクルーシブ教育」等。

聞き手:高山桂さん
大阪府公立中学校数学科教員。公認心理師。
地域の進路保障協議会の事務局を担当するなかで、多様な子どもたちの進路保障の課題に気づき、人権教育、多様性教育、子どもアドボカシーについて学ぶ。
民主的で誰もが安心して過ごせる学校づくりをテーマに活動し、認定NPO法人カタリバのルールメイキング教員アンバサダーとして、生徒主体で対話を通した学校づくりや校則見直しの取り組みの価値の普及にあたっている。