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お知らせ・イベント

【イベント】DPIの崔さん × 学校教員で考える 日本のインクルーシブ教育のこれから 〜世界各国の事例を手がかりに〜

今年、4月27日付けで、文科省から「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」通知が出されました。
そして、この9月「障害者の権利に関する条約」を日本がどれくらい守って制度設計をしているか、国連から審査をされ、そして勧告を受けました。

これを受けて、私たち NPO法人School Voice Projectでもメンバー間の意見交換を行い、通知に対しての具体的な対応についてはもちろん「日本でインクルーシブ教育を進めていくためにはどうすればいいのか?」という【インクルーシブ教育そのもの】についての議論も深まってきてます。

そこで今回は、DPI日本会議(※1)の崔栄繁さんをお招きし、世界のインクルーシブ教育の在り方を学んだあと、現職の先生たちと【日本のインクルーシブ教育の課題と展望】をお話する会を企画いたしました。

諸外国の在り方から、日本の現状を見つめ、これからどうしていけばいいのかを一緒に考えてみませんか?


教職員アンケートサイト「フキダシ」で関連アンケートを実施中です

4月27日付けで文科省から出された「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」の通知に対する関心が高まっています。
フキダシでは7月に実施したアンケートでこの通知の影響についての調査を行い、その結果を公表しましたが、その時点から来年度以降の体制がより詳しく分かった自治体や、検討の結果体制の内容に変更があった自治体もあるようです。

フキダシでは、そういった全国の学校現場の声を集めるため、再度アンケートを実施します。
あなたの勤務する地域での、この通知による影響を教えてください。また、この通知に対するあなたの考えをお聞かせください。

このアンケートに回答する


▼イベント当日の内容
<1部:ゲストの崔さんのお話(50分)>
・各国のインクルーシブ教育の事例
・日本のインクルーシブ教育の現状、課題、展望

ー休憩(10分)ー

<2部:学校現場の教員と崔さんの座談会>
・大阪のリアル会場から学校現場で特別支援教育にかかわってきた先生たちと崔さんの座談会をお届け。
(学校現場から見える景色と崔さんの広い視野で見えている景色を共有し、
 今後の方向性を一緒に考えていきます。)

▼ゲストプロフィール
崔栄繁(さいたかのり)さん
1966年,神奈川県生まれ育ち。早稲田大学法学部卒業後、韓国のソウル大学大学院に留学(国際法専攻)。1999年にDPI権利擁護センターのスタッフとなり、現在、(特定非営利活動法人)DPI日本会議議長補佐。日本障害フォーラム(JDF)障害者権利条約に関するパラレルレポート特別委員会委員。趣味は山登りなど(たしなむ程度のお酒も含む)。
明治大学法学部比較法研究所客員研究員(2021年~)
障害者権利条約、インクルーシブ教育についての著書、共著多数。

※1)DPI日本会議とは?
世界組織であるDPI(Disabled Peoples’ International)の日本国内組織として、1986年に発足。
身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超えた92団体が加盟しています(2022年8月現在)。
地域の声を集め、国の施策へ反映させ、また国の施策を地域へ届ける活動を行う。
活動の目的は、 “すべての障害者の機会均等と権利の獲得”。

<3つの特徴>
・障害者本人(当事者)の集まりです
・障害種別(身体障害、知的障害、精神障害、難病など)を超えた活動をしています
・障害者問題を個人の問題ではなく、社会の問題として捉え、活動をしています